一見すると子供向けに見える「ゼルダの伝説知恵のかりもの」について、知りたい方へ。

ゼルダ姫が主人公なのはシリーズ初!

売上は発売1ヵ月で260万本!
ゼルダシリーズとしてはそこまで振るっていませんが、他の任天堂ソフトと比べると好調といえます。
かわいらしいビジュアルで、一見すると子供向けっぽいです。
しかしプレイしてみると、ゲーマーでも面白いと思える要素がふんだんにあるゲームです。
発売日:2024年9月24日
ジャンル:アクションアドベンチャー
開発元:任天堂
対応機種:Nintendo Switch
当記事では、ゼルダ姫が主人公のゲームは面白いのか?を解説します。
- 「カリモノ」の力とゲームアクションの楽しさ
- 初心者からゲーマーまで満足する難易度設定
ゼルダ姫が主人公のストーリー
ハイラル王国に突如「裂け目」があらわれ、世界は混乱におちいります。
リンクが裂け目に落ちて不在の中、ゼルダ姫が立ち上がります。
妖精「トリィ」から授かった「カリモノ」の力で裂け目の謎に迫っていきます。
リンクとは異なるアプローチでハイラルを救う、ゼルダ姫ならではの冒険が始まります。
かわいらしいキャラデザイン
従来のゼルダシリーズとは一味違う、独自のデザインが特徴です。
キャラクターは、まるで粘土で作られた人形のようなビジュアルです。
キャラだけでなく背景やオブジェクトも、どこか手作りの模型のよう。
手作り感やアナログな質感があり、ジオラマの中に入り込んだような感覚になります。
従来のゼルダの伝説の主人公「リンク」は無口でしゃべらないキャラです。

今作の主人公ゼルダはしゃべるの?

しゃべらないよ!
どのキャラにもボイスはついていませんが、ゼルダ姫にはセリフもありません。
しかし目の表情や仕草が豊かで、感情がしっかり伝わります。
独特なバトルシステム
「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」のバトルシステムは、従来のゼルダシリーズとは大きく異なります。
直接攻撃ではなく、知恵と工夫で戦うことが主軸です。

ゼルダ姫は剣や弓といった武器を振るうわけではありません。
「カリモノ」という力を使って戦います。
周囲のオブジェクト(樽・岩・大砲・ベッドなど)や敵を一時的に借りることができる。
借りたものはストックされ、必要な場面で呼び出せる。
- 敵を呼び出して戦う
- 火を吐く敵を使って火をつける
- ベッドを並べて橋を架ける
どんな「カリモノ」をどう使うかが戦いのカギとなります。物理的に戦うより、発想力と試行錯誤で敵を攻略するスタイルです。
難易度は低めだが、上級者も満足できる仕組み
「ゼルダの伝説知恵のかりもの」は、これまでのゼルダシリーズと比べて、全体的に難易度は低めに設定されています。
主人公がリンクではなくゼルダ姫である本作では、剣を振って敵を倒すようなアクションは少なめです。

戦略的・受動的なプレイが中心!
代わりに「カリモノ」の能力で、出現させたモンスターで戦わせます。
出現させた後は勝手に行動するので、プレイヤーが操作することはありません。
ダンジョンや仕掛けは直感的でヒントが分かりやすくなっています。

子どもや初心者プレイヤーも取り組みやすい
「物をコピーして好きな場所に置く」自由度の高さは、解き方が複数用意されているということです。
そのため詰みにくく、難易度が緩やかになっています。
上級者にとっても満足する難易度になっています。
決められた1つの解決法はなく、プレイヤー自身の発想次第でギミックを突破できるためです。
プレイヤーそれぞれが自身のレベルに合わせたプレイを自然としている…という具合です。
「カリモノ」の選択肢が多く、後半になるにつれ「これが最適解なのか?」という疑問が出てくるからです。
「自分なりのプレイをする=難易度を引き上げること」につながるため、どのプレイヤーも自分のレベルに合ったゲームであると感じられるのです。
クリア時間
クリア時間は、「ストーリークリアだけなら約20時間」と、比較的短めです。
ミニチャレンジ・スタンプ集めといったやり込みを含めると、30〜40時間。
気になった点
実際にプレイして気になった点もありました。
「カリモノ」の管理が大変
後半になるとカリモノの種類が多くなり、目的のものを探すのに時間がかかるようになります。
並び替えボタンがあるのですが、
- 入手順
- 使用した順
など、少し使いにくいです。
「お気に入り登録」とか、よく使う「カリモノ」をセットできる機能があるといいなと思いました。
アクション少なめ
従来のゼルダシリーズのようなアクションを期待している方は、物足りなく感じるかもしれません。
今作は直接的な攻撃手段がありません。
敵との戦闘が「配置と回避」頼りになりやすく、テンポが単調に感じられることがあります。
ただ、本作の方向性が「知恵」と「カリモノ」であるため、明確なコンセプトを貫いているとも言えます。
総評:正解が1つじゃない自由なゲーム
「ゼルダの伝説 知恵のかりもの」は、「剣ではなく知恵で挑むゼルダ」として、新たなゲーム性に挑戦した作品です。
難易度は低めで、シリーズ初心者やアクションが苦手なプレイヤーにも優しい作りになっています。
対して、上級者にも手ごたえを感じさせる「カリモノ」の自由度の高さが、このゲームのすごさだと感じました。