「ポケモンスカーレット・バイオレット」評価レビュー|懐かしさと進化に大人も子供も熱中する最新作【ポケモンSV】

サムネ画像「ポケモンSV」レビュー

子供にも人気の高い「ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」について知りたい方へ。

シリーズ初のオープンワールド!

ゲームくん
ゲームくん

売上本数歴代1位!

「ポケモンSV」はポケモンシリーズの第9世代にあたるSwitch向けゲームです。

パルデア地方を舞台とするシリーズ初のオープンワールドとして注目されました。

日本での売上本数は初代「赤緑」の記録を抜いて、歴代1位となりました。

全世界でも売上本数2600万本を超える大ヒット作です。

基本情報

発売日:2022年11月18日

ジャンル:RPG

開発元:ゲームフリーク

対応機種:NIntendo Switch

初代「赤・緑」や「金・銀」で夢中になっていたあの頃から、気づけば20年以上がたちます。

最新作「ポケモン スカーレット・バイオレット」をプレイしてみたら、懐かしさだけじゃなく、驚くほどの進化が待っていました。

当記事では、「ポケモンSV」の進化と子供から大人まで魅了する秘密について、まとめました。

今までとここが違う

今作「ポケモンSV」は、従来のシリーズシステムに加えて、今までになかった多くの進化した点があります。

完全オープンワールド

従来のポケモンは、ジムを順番に巡る一本道の構成が基本でした。

しかし、今作では広大な「パルデア地方」を自由に歩き回れる完全オープンワールドとなりました。

「どのジムから行くか?」自分で決められるため、好きな場所から冒険するという体験が可能です。
「寄り道してたら何時間も経ってた」なんてこともザラにあります。

自由度の高さは、過去作にはない大きな魅力です。

「テラスタル」システム

「ポケモンSV」では新たに「テラスタル」というバトルシステムが導入されました。

「テラスタル」とは?

バトル中にポケモンが結晶化して「別のタイプ」に変化する仕組み。

元はくさタイプのポケモンがテラスタルによって「ほのおタイプ」になることも。

戦略性が一気に広がり、今までのタイプ相性だけでは読めない駆け引きが楽しめます。

マルチプレイが本格化

オンラインまたはローカル通信を使い、最大4人まで一緒に同じゲーム世界を自由に探索可能です。

  • 友達や家族と同じエリアでリアルタイムに冒険できる
  • 一緒にポケモンを捕まえたり、フィールドを散策したりできる
  • それぞれが自由に行動できるため、気軽にマイペースで遊べる
  • 自宅や友達の家でローカル通信を使い、Wi-Fiなしでも遊べる
  • 遠く離れた友達ともインターネット通信を使って遊べる

ソロでは難しい強敵にも協力して挑戦したり、ポケモンを見せあったり、オンラインでもローカルでも気軽に遊べます。

3つのストーリーが並行して進む

今作では、従来のジムバッジを集めてチャンピオンを目指すだけでなく、3つの主軸となるストーリーが用意されています。

  • チャンピオンロード:ジム戦メインの王道ルート
  • レジェンドルート:「ヌシポケモン」と呼ばれる巨大なポケモンを倒す
  • スターダスト☆ストリート:「スター団」との対決

3つのルートをすべてクリアすると、ラストのストーリーへと繋がっていきます。

小学生でも楽しめる?

今作は大人向けっていう人もいるけど、なんで?

ゲームくん
ゲームくん

ストーリーが大人に刺さるから!

「ポケモンSV」は3つのストーリークリア後にラストのストーリーにつながる構成から、とにかくボリュームがあります。

ラストのストーリーはポケモンなのに大人に刺さりまくるんです。

「子供に理解できるのか?」という疑問がある人もいるようです。

ポケモンSV御三家

実際にプレイした小学1年の息子は、理解して遊んでいましたよ。

漢字にはフリガナもふってありますし、そこまで難しい言葉もありません。

どこかでつまずくこともなく、大人の助言なしにクリアできました。

「スカーレット」と「バイオレット」の違い

どっちを選べばいい?

ゲームくん
ゲームくん

登場するポケモンやキャラクターに違いあり!

出現するポケモンが異なる

それぞれのバージョンにしか登場しないポケモンがいます。

  • スカーレット:コライドン・古来のポケモン
  • バイオレット:ミライドン・未来のポケモン

「過去」や「未来」をテーマにしたポケモンの違いがあります。

学校の制服の色が異なる

学校の名前と制服の色が違います。

  • スカーレット:オレンジアカデミー(制服はオレンジ系)
  • バイオレット:グレープアカデミー(制服は紫系)

博士キャラが違う

主人公を案内してくれる博士がバージョンによって違います。

  • スカーレット:オーリム博士(過去をテーマにした研究者)
  • バイオレット:フトゥー博士(未来をテーマにした研究者)

博士は主人公の友達ペパーの母親または父親となります。

ストーリーに違いはありませんが、物語後半の展開にも関わってきます。

一番の違いであり、ゲームから受ける印象の大きな違いともいえます。

気になった点

満足度の高い作品なのですが、気になった点もありました。

 グラフィックと処理落ち

広大なオープンワールドを実現した反面、キャラクターの動きがカクカクしたり、背景の読み込みが遅れる場面がありました。

特に、コライドン・ミライドンに乗って飛行する際、処理落ちが起こりやすかったです。オンラインアップデートである程度改善されましたが、Switchの性能的な限界もあるようです。

レベルバランスに偏り

「オープンワールドでどこから行ってもいい」とうたってはいるものの、行く順番によっては敵のレベルが極端に高すぎたり、低すぎたりすることもあります。

総評:懐かしさと進化

「ポケモン スカーレット・バイオレット」は、シリーズの大きな節目とも言える作品です。


昔ながらのポケモンに親しんできた世代にとっては、自由度の高いオープンワールドや新バトルシステムに驚かされる一方、どこか懐かしい安心感もあります。

そして今作は、子どもにとっての「はじめてのポケモン」としてもぴったりです。

「自分が子どものころ夢中になったポケモンを、今は親子で一緒に楽しめる」。

そんな時代になったことを実感させてくれる、いつまでも色あせない進化し続ける作品でした。