「バイオハザード7」レビュー|シリーズ未経験でも楽しめた!怖さより面白さが勝る傑作ホラー

サムネ画像「レビュー」

シリーズの中でも評価の高い「バイオハザード7」について知りたい方へ。

シリーズ1怖いらしい…無理かも…。

ゲームくん
ゲームくん

サバイバルホラーに原点回帰した作品!

怖さよりも先が気になって夢中になるよ!

バイオハザードはゾンビを倒すゲームではなく、ホラーだった…と思い出させてくれた作品です。

もちろん怖さだけではありません。

探索の面白さ、先が気になるストーリー、絶妙な緊張感…。

気づけば「怖い」より「面白い」が勝っていたんです。

基本情報

発売日:2017年

ジャンル:サバイバルホラー

開発元:カプコン

対応機種:PS4・PS5・Steam

当記事では、「シリーズをやったことがないけど気になってる」「怖すぎないか不安」という人に向けて、レビューをお届けします。

バイオ7のストーリー

ネタバレなしで簡単に紹介します。

舞台は、アメリカ・ルイジアナ州の森の奥に佇む「ベイカー邸」。

主人公イーサン・ウィンターズは、行方不明になった妻を探すため、この不気味な屋敷に足を踏み入れます。

しかしそこで待っていたのは、狂気に満ちたベイカー一家と想像を超える恐怖の数々…。

ベイカー一家に捕まり監禁されてしまった主人公は、屋敷からの脱出を図ります。

妻とともに、無事に脱出することはできるのか…。

シリーズのつながりは?

ゲームくん
ゲームくん

ほぼないよ!

本作はストーリーが独立していて、シリーズ過去作とのつながりは薄いです。

主人公は「バイオ7」から新たに登場する人物であり、過去作のキャラもほぼ出てきません。

ゲームくん
ゲームくん

バイオの入口にぴったりの作品!

シリーズを全く知らない人でも問題なく楽しめます。

ゲームシステム

「バイオ7」はこれまでのシリーズ作品とは大きく異なり、シリーズ初の一人称視点(FPS)を採用しています。

プレイヤーの没入感が格段にアップ。

まるで自分がその場にいるようなリアルな恐怖体験が味わえます。

限られた資源でサバイバル

敵との戦闘はありますが、資源(弾・回復)には限りがあるため、無闇に戦うと詰むこともあり得ます。

  • 弾薬節約のために戦わずに逃げる
  • 敵の弱点を突いて効率的に倒す

など。「どう戦うか」考える戦略性が必要になります。

この「限られた資源でどう生き延びるか」を考えるのが楽しく、醍醐味の一つです。

探索と謎解き

プレイヤーは屋敷内を探索しながら、鍵・アイテム・パズルのヒントを集めて道を切り開いていきます。

  • 特定の鍵がないと開かない扉
  • 隠されたアイテムや隠し通路

単純なアクションゲームではなく、頭を使う場面も多いです。

しっかり怖い:静かなホラー

率直に言うと、「バイオハザード7」は確かに怖いです。

派手な演出や絶え間ない敵との戦闘が続くタイプのホラーではなく、「静寂」と「間」の使い方が非常に巧みです。

  • 誰もいない廊下を歩いている時の、無音に近い環境音
  • 物音一つに異常に敏感になる不気味な沈黙
  • 「いつ来るか分からない恐怖」に備えて、常に神経を張っている感覚
  • 聞こえるのは自分の足音、風の音、扉の軋みだけ…

 音の演出、暗い屋敷の雰囲気、突然の敵の出現──ホラーとしての緊張感はしっかりあります。

ジャンプスケア(びっくり演出)はある?

突然の敵の飛び出しや音の演出など、ジャンプスケア(ビックリ演出)も存在します。


「びっくり系が苦手…」という人は、最初はゆっくり慎重に進めることをおすすめします。


逆に、こうした演出がホラーゲームの醍醐味だと感じる人には、適度なスリルを味わえるポイントです。

プレイを進めるうちにだんだんとストーリーの謎が明らかになっていきます。


「ベイカー一家はなぜ狂ってしまったのか?」「妻はどこにいるのか?」──怖さの裏にあるドラマが少しずつ見えてきて、気づけばどんどん先が気になってしまいます。

恐怖と好奇心のバランスが絶妙で、「怖いから進めない」はずなのに、先が気になって進めてしまう


これはホラーが苦手な人ほど、むしろ新鮮に感じる体験だと思います。

バージョンの違い

『バイオハザード7』は、リアルなホラー演出の一環としてグロテスクなシーンや残酷な描写が含まれています。

ただ、過剰にグロいシーンがずっと続くわけではなく、ストーリーや探索の合間にバランスよく配置されている印象です。

「バイオ7」には、「通常版」と「グロテスク版」があります。

通常版(CERO D)表現に一部規制あり(欠損・流血などのカット)
グロテスクVer.(CERO Z)より過激な描写を含む18歳以上対象版

表現の差は一部だけなので、苦手な人は通常版でも十分楽しめます。

VR対応

「バイオハザード7」はVR(バーチャルリアリティ)にも対応しており、VR版は通常プレイよりも恐怖体験が大幅に増します

PS4版/PS5の下位互換でもプレイ可能で、ゲーム全編がVRで遊べます。

恐怖の臨場感は段違いです。

ただし本当に怖い…。

 総評:これぞバイオという作品

「バイオハザード7」は、ホラーとしての怖さをしっかり持ちながらも、シリーズ未経験者でも楽しめる作品です。

  • ストーリーが独立していて過去作の知識が不要
  • 探索・謎解きメインで、操作やゲームの流れがわかりやすい
  • 難易度を調整できるので、自分のペースで進められる
  • 怖さの中に「面白さ」「達成感」「物語への引き込み」がある

「ホラーゲームって怖いだけじゃなく、こんなに面白いんだ」と思わせてくれたこの作品は、まさに“傑作ホラーと呼ぶにふさわしい一本です。